じっと、見てる。

飼い主が離れると、不安になるのか。

行く先々について回る、K。

とことこと歩けるから、まだいいのか。

否。

無理してでもついてくるのが犬である。

心臓がバクバクいっていても、

たとえ、足が悪くても、

きっと、平気な顔してじゃれてくるのだろう。

考えるとツラくなる。

このところ後悔ばかりしている。

それでは、日常生活に支障が出るから、

ダメだ、と自分に言い聞かせているのに、

次から次に頭の中をめぐる言葉。

手術させたい、と思っても、

動かせない。

病院までの道すがらで、

急変しては元も子もない。

昨日、家族と夕飯を一緒に過ごした。

興奮もしたけれど、すぐに落ち着いた。

久しぶりに長い時間居たから、

夜はどうなることか、と思ったけれど、

苦しいことはなくて、

何とか朝を迎えられた。

こうして、ベッドに上げていると、

飼い主を見つめている。

腹ばいになって。

目だけは、こっちを見つめている。

だた、じっと。

元気な時は、

『一緒に布団に上がろう』

『こっちにおいで』

と、しつこいくらいに誘ってくる。

それは、今はない。

床に降ろせば、ついてくるけれど、

Kの相手ばかりをしていられない。

これから、小一時間の外出。

Kのご飯を買いに。

レバーのドライフードがお気に入りなので、

作っておかなくては。

出来上がったレバーは

細かく刻んで、ご飯の上にぱらっと。

これがないと、完食できないほどに

レバーの威力は絶大だ。

おっと、ここまで書いたら、

Kが寄ってきて、フンフン。

正確には

「うぅ~ん、うぅ~ん」

と鼻を鳴らす。

興奮させてはいけないので、

少し添い寝してから

出かけるとしようか。

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