Kが倒れてから、
飼い主の食事は
一日一食。
夕方に一回か、夜に一回か。
朝はとうてい食べる気にならず、
自分の分を作る気力もわかない。
野菜に水をやり、
Kに薬と食事を与え、
それで精一杯となる。
デスクにコーヒーなどの水分と
Kのごほうび(鶏ジャーキー)がある。
たまにそれをちょっといただく。
減量したときに重宝した『柿の種』。
小腹が空いた時に
ちょっとだけ食べられて便利。
これをいつでも手が届くところに置いておく。
お腹は空かない。
Kの体調がいくらかいいとき、
お腹がなる不思議。
これで、この先、この飼い主は
Kなしで生きていけるのだろうか。
いや、生きていける。
自分より先に逝くことを
納得して迎えた子だ。
飼い主の今の状態は、
Kの見送り方に納得がいかないからに
ほかならない。
11歳を迎えたばかりのK。
10歳の誕生日で大満足だった。
だから、11歳なら大往生なのか。
いや、違う。
溺れるような最後を迎えさせるつもりは
なかった。
Kには最高の医療を。
そのために貯蓄を。
そう考えてきた。
それが、資金の準備は整わず、
専門医に診せることもできないなどと、
現実になって、わかった。
『次の定期検診で、先生に相談してみよう』
心の中で何度もそう思ったではないか。
元気だと言っても、心雑音はあるのだから、
今のうちに専門医にチェックしてもらっておこう、と。
ああ、
どんどん、
イライラする言い訳が
出てきてしまう。
やめよう。
もう、考えないことにしたではないか。
悔しい。
でも、人生、
どうにもならないことがある。
Kの場合、どうにもならないことなのか。
無理だと、勝手に決めていることはないか。
気力が大事。
可能性を見つけるために、
動いてみよう。
考えて、カンガエテ。

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